自衛隊での思い出〜前期教育編①〜自衛隊に入隊した訳
私は2017年4月〜9月まで陸上自衛隊にいました。
半年間ですが、この半年間は自衛隊生活の中でもっとも辛く厳しいと言われる「新隊員教育隊」の期間です。
国を守りたいと志高く入隊し、この辛く厳しい教育期間の前期教育を区隊で一番優秀な成績を修めましたので、生半可な気持ちで訓練などしていませんでした。
成績優秀者がもらえるメダル
人生を自衛隊に捧げるなんて思っていましたが、
結局、後期教育が終わると同時に訳あって辞めてしまいました。
しかし、人生でもっとも濃い半年間でした。
友情、驚き、涙そして挫折。この半年間は一生忘れることがないでしょう。
自衛隊が好き、自衛隊に興味ある、自衛隊ってどんな感じなの?という方に向け
教育期間中の経験を語っていこうと思います。
また、自衛官として働きたい、自衛隊に入りたいけど不安という方の役に立てれば幸いです。
劣等感にまみれた人生を変えたい。そんな思いから入隊
2017年4月、陸上自衛隊に入隊しました。
入隊した動機は、劣等感にまみれた人間だったからです。
私は、何かを始めてもすぐに投げ出し、何かを成し遂げた経験がありませんでした。
学生時代は勉強から逃げて大学受験もせず適当に専門学校に進学。
勉強、バイト、習い事、何一つ続かない。
やろうと思ってもすぐに投げ出してしまう自分が嫌で嫌で仕方がありませんでした。
こんなんじゃダメだと思いつつも、毎日ダラダラ、ネットで動画見たり2ちゃん見たりする毎日。
専門学校の3年間をなんとなくを過ごしていると、気がつけば就活生。
「特にやりたい仕事もない」「何一つ努力してきてない」「俺、このままずっと何も成し遂げられないで終わるのかな、でも努力は続かない」「こんな俺って生きてる価値あんのかな」
こんな思いが頭をグルグルよぎる。はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜。
そして自分なりに考えた結果、環境をガラリと変えてしまえば変わるんじゃないか?とひらめきました。
自衛隊なんてどうだろうか・・・?いやアリだ。
自衛隊に入れば自分を変えれるんじゃないか?と思ったんです。
自分で何かをしようとしても3日もすればまた元の生活。まるっきり続かない。
ならば自衛隊に鍛え上げてもらえばいいじゃん!と思い環境そのものを変えて荒治療することにしたんです。
目指すは第1空挺団
自衛隊に入ろうと思ったもう一つの理由として、軍隊や兵器が好きだったというのもあります。
戦史や戦争体験者が書かれた本をそれなりに読んでいたので、軍隊の厳しい規律や訓練などはそれらを通して知識がありました。
それらの知識が「自衛隊に入れば変われる」という思いを加速させました。
それに加えて、当時は靖国史観の持ち主で日本が好きという愛国心も多いにありました。
(靖国史観=大東亜戦争はアジアを欧米から解放する聖戦だった。みたいな価値観です)
やるからには絶対頑張ろう…国と国民を護るんだ。
なので、士気と練度の高い部隊で高度な訓練を受けたいと考えていました。
そこで目をつけたのが第1空挺団。
(空挺=敵の領域に飛行機からパラシュートで降下し奇襲する部隊。)
第1空挺団は陸上自衛隊のエリート部隊と言われており、体力的にも精神的にも優れた優秀な隊員でないと空挺にはいけません。
自分を変えるためにはもってこいだ、絶対空挺隊員になってやる!!
私は空挺隊員になることを決意しました。
絶対空挺隊員になって戦友たちと最前線で戦うんだ!!!!
日本を脅かす外敵を退けるんだ!!!と意気込み
桜舞う2017年4月。
教育を受ける駐屯地の門をくぐりました。
警衛の自衛官に「おはようございます」と。これからの生活に期待と不安を膨らませながら。
自衛隊生活の中でもっとも辛いと言われている前期教育を過ごしていくこととなるのです。
自衛隊での思い出② 入隊式までのお客様期間のはずが・・・ - しろろのブログに続く