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自衛隊での思い出〜前期教育編⑥〜検定射撃!!やっベー当たんねぇぞ!

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楽しかったGWも終え、教育隊舎に帰ってきました。

 

わたしの教育隊では、「帰ってこなかった人」はおらず班長たちは一安心していました。

 

GW明けに教育隊に帰ってこない新隊員が一定数いるそうです。

 

GW明けは主に射撃と戦闘訓練などの科目が入ってきました。

 

どちらの科目も射撃検定と戦闘訓練検定があり点数がつけられます。

 

この点数も前期教育の成績に入ってくるので頑張らなくてはなりません。

 

 

射撃姿勢を習う

射撃では、まずは射撃姿勢を習います。

 

伏せうちと、膝撃ちを習いました。

 

それぞれ班長、班付がしっかり教えてくれます。

 

この姿勢をおろそかにすると実弾射撃の際、驚くほど的に当たりません。

 

わたしの班のK君は、射撃姿勢をまともにしてなかったため、弾がすっちゃかめっちゃか飛んでおりました。

 

射撃は、姿勢にかかっています。

 

実弾射撃の際、「あれどうするんだったっけ?」とならないように、日頃から傘やほうきを使って射撃姿勢の練習をしていました。

 

それと、左利きの方は右で構えるようにしたほうがいいです。

 

私は左利きだったので、左で構えていました。

前期教育では左撃ちでもよいとのことでしたので。

 

しかし、後期教育では右撃ちに強制的に変えられました。

 

左撃ち、右撃ち両方できた私から言うと、断然右撃ちの方がいいです。

 

右のほうが圧倒的に撃ちやすいからです。

 

グリップの部分が右手で持つように作られています。

そもそも89式小銃が右撃ちを想定して作られているので、左撃ちだとかなり不便です。

 

切り替えレバー(単発、3点バースト、フルオートに変えるレバー)も右側ですし。

戦闘訓練ではほふくも逆になるし、薬莢受けを左側に装着するのでかなり邪魔です。

 

それに銃を使った基本教練は右で持っていることが前提です。

左利きの方は、違和感があるかもしれませんが、右撃ちで錬成しておきましょう。

 

 

 

そんなこんなで、訓練が進むと空砲射撃が行われます。

撃った時の衝撃に少しでも慣れておくためです。

空砲なんで、もちろん弾は飛ばないのですが、

1メートル以内の距離であれば空砲でも「ジャンプのマンガ本」を粉砕できます。

 

 

そして、ついに実弾射撃。

5月24日トラックで、山の奥にある射撃場に移動しました。

 

初めて銃声を聞いた時は、想像以上にうるさい。

バーーーン!!と耳をつんざくような音がします。

 

たった一つの銃声でもうるっせええ!と感じるので、

 銃弾やら、火砲やら飛び交う戦場なんかは耳がイカれしまうのではないかと思います。

 

 

20発ほど耳栓をして撃つのですが、

撃ち終わった後は耳栓をしていても耳がキーーーンとなっていました。

 

 

 

 

検定では、200m離れたところから10発ほど撃ち、銃の調整した後、

 

 

伏せ撃ち、膝打ち、共に5発ずつ撃ちます。

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このように的には、点数が書かれており、真ん中が5点、その次の外枠が4点、3点となっていきます。

 

 

50点満点です。

 

 

この点数も前期の成績に入ります。

 

 

わたしの班は、この点数が一番低かったやつはアイスおごりという賭けをしていました。

 

 

そして本番

先に、伏せ撃ちから行い、5発撃ちました。

 

 

構えたとき、200m離れているので、的が本当に小さい!米粒よりも小さい。

 

 

(200m離れていたら的ってこんな小さいの、あたんのかよ)

 

 

と思いつつ、バーンバーンバーンバーンバーン。

 

 

班長「お、さすが。今のところお前が班の中で一番トップだ」

 

 

4点に3つ、5点に2つ当たり

 

 

25/22点でした。

 

 

これに気を良くしたわたしは

 

 

(うおお俺って射撃のセンスあるかも、スナイパーでもなれんじゃね。膝打ちでもいい点取ったろ)

 

 

と調子に乗ってしまいました。

 

 

そして膝打ち。

 

 

バーンバーンバーンバーンバーン…

 

 

(よし、いったやろ)

 

 

班長バカが!狙いすぎたい!!バチン←てっぱち(ヘルメット)を叩かれる

 

 

なんとたったの2点wwwwwwww

 

 

「あれぇ。おかしいなぁ」

 

 

班長お前いい点取ろうと思ってやったな!!

 

 

(図星)

 

 

班長何度も言ったやろ!!狙いすぎたら力入るって!!」 

 

 

計24点で、訓練の最後にやり直しすることになりました。とほほ

 

 

班員は、「いえーい!アイスおごり!!」とどんちゃん騒ぎ

 

 

まぁ班ではK君が20点以下という点数を叩き出していたため、

最下位ではなかったのですが。

 

 

そして、訓練最後、居残り組の射撃が始まりました。(わたしとK君含む)

 

 

周りを見ると、

発砲時ビビって目を閉じてしまうから当たらないという人や、

射撃姿勢がままなってないから当たらない人、ばかり。

 

 

おかしい、なんでおれがこんなやつらと・・・。 

 

 

こんなんじゃ空挺にいけねぇ・・・!!

 

 

と気合十分!!

 

 

 

班付「何が24点だ!!ちゃんと当てろ下手くそ!!そんなんで空挺いけると思うなよ!!絶対当ててこい!!」と檄を飛ばしてもらう。

 

 

 

絶対に!!絶対に!!当ててみせるっ!!!

 

 

 

リベンジ射撃では、わたしの班の1班長ではなく、

別の班の4班長が指導に当たることに

 

 

 

「4班長お願いしまああああああっす!!!!!」

 

 

 

班長「……。」

 

 

 

班長「力入りすぎ。射撃は力入ってたら当たらんぞ」

 

 

 

あ、ハイ。そうでした

 

 

 

班長「コツは”あぁ〜だりぃ”くらいの気持ちで撃つことだ」

 

 

 

は、はい・・・

 

 

 

(あぁ射撃だりぃ〜)バーンバーンバーンバーンバーン

 

 

 

班長「今の感じだ。絶対忘れるな」

 

 

 

はいッ!!!

 

 

 

射撃は「あぁだりぃ」くらい力を抜いておくと当たります。

 

 

 

結果は50/30点でした。

 

 

ちなみに後期教育では左撃ちから右撃ちに変えて50/38点だったので、右で撃ったほうがいいね。

 

 

20点以下の点数を叩き出していたK君はなんと50/44点。うっそだろお前。

 

 

 

まぁアイスを奢るのは1回目の射撃の得点だったので、K君が奢ったんだけど。

 

 

 

色々ありましたが射撃訓練は待ち時間が多くて楽でした。

 

 

そして駐屯地に帰ると、K君のおごりでみんなでアイス食いました。

この同期ともあと1ヶ月ちょっとでお別れです。

 

 

自衛隊での思い出⑦前期教育で一番きつかった野営訓練 - 孤独図書館続く