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自衛隊での思い出〜前期教育編⑨〜後期訓練の任地はどこだ?ついに空挺団へ!?

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野営訓練も終わり、駐屯地に帰ってきました。

 

駐屯地につくと、あーやっと帰ってきた、とホッとしました。

 

初めは刑務所のような生活にうんざりしていた駐屯地も、山での生活に比べるとはるかに居心地がいいのです。

 

6月に入り、前期教育も残すところ1ヶ月になりました。

 

学科試験や銃の分解結合、基本教練検定、体力検定などがありました。

 

今までの訓練で積み上げてきたものを検定に合格するという形で発揮していかなければなりません。

 

 

学科試験は今まで座学で学んできたことの総テストです。

例えば

自衛官としての心構えや、戦闘時何をすべきかといった自衛官としての精神の部分。

89式小銃の特徴、射撃時の注意点、歩哨の際の注意点など軍事的なもの。

 

などです。

 

まぁほとんど暗記するだけです。

しかし問題数はそれなりに多く、きちんと勉強していないと合格できません。

 

試験前は消灯時間を過ぎても、布団の中で懐中電灯をあて、教本を読み、

試験前日はトイレの個室にこもり、懐中電灯を使って2時まで勉強しました。

 

一回、起きているのが班付にバレましたが、「いいぞ、そのままやって」と見過ごしてくれました。

 

 

その甲斐あって、区隊1位の成績を修めることができました!!やったね。

 

 

銃の分解結合検定、基本教練検定も何なく終え。

 

 

そして前期教育最後の体力検定。

休日も駐屯地にこもり筋トレしていた甲斐があって、

 

腕立て伏せ2級、腹筋1級、持久走1級。(300/284点)

 

というそこそこの成績でした。

 

 

俺はこの教育隊の中でも頑張った方だろう。絶対空挺に行けるはずだ!!

 

 

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そして6月中旬、区隊長から直々に班長室に呼び出されました。

 

 

何だろうと思っていってみると、

後期教育の任地は第一空挺団に決まったという報告だったのです!

 

 

区隊長「後期訓練の希望任地だが、空挺希望で間違いないな?」

 

しろろ「はい!間違いありません」

 

区隊長「空挺団への希望に揺らぎはないな?」

 

しろろ「はい!ありません!!」

 

区隊長「そうか。しろろの後期訓練の任地は空挺団に決まった」

 

しろろ「…本当ですか?」

 

区隊長「うん、だから一応、親御さんにも話しておいてくれ」

 

しろろ「親にですか?」

 

区隊長「他の部隊に比べて特殊な訓練を行うところだからな」

 

しろろ「わかりました。伝えておきます」

 

区隊長「空挺団への配属!おめでとう!厳しいところだが絶対自分に負けるんじゃないぞ!!」

 

しろろ「はい!ありがとうございます!!!」

 

班長「よくやった、お前ならきっとやっていける」

 

班付「一番頑張ってたと思うぞ。ま、俺にはまだまだ及ばないけど」

 

班長「俺のいる西普連でもよかったんだぞ」(西普連とは西部方面普通科連隊のことで、こちらも他の部隊に比べ厳しい訓練をしている部隊です)

 

 

「おめでとう頑張れよ」

 

 

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区隊長、区隊付、班長、班付から祝福されました。

 

 

第一空挺団に入るために頑張ってきた、この時のために頑張ってきた。

 

 

この時は涙が出るほど嬉しかったですね。

自分が立てた目標が達成されるってこういうことなのか・・・と感動した記憶があります。

 

何をやってもすぐに投げ出していた自分が、初めて自分が決めたことを成し遂げた瞬間でした。

 

 

親にも連絡し、「自分が決めたことなら」と理解してくれました。

 

 

同期のみんなからもおめでとう!!と祝福され、ブラックサンダーを1箱もらいました。

 

 

「ついに空挺団に・・・」

 

 

ついに私は、念願の空挺団へのキップ手に入れたのです。

 

 

自衛隊での思い出〜前期教育編⑩〜 ついに修了式、涙の解散式。班長同期との別れ。 - 孤独図書館

に続く